新年あけましておめでとうございます。 新しい一年が、皆様にとっていつも笑顔に満たさた幸せな年でありますよう心からお祈り致します。 さて、お正月を故郷の岐阜で過ごす事になった笑満は、空港から飛び立つ飛行機を見るたびに「笑満ちゃん、飛行機に乗って岐阜へ行くの」と嬉しそうに話してくれました。面白いのは、彼女にとって岐阜と日本は全く別の世界らしく、「笑満ちゃん、日本で誰に会うの?」との問いかけに「日本に行かないもん。岐阜でジジ(おじいちゃん)が待ってるから」 というわけで、おじいちゃんに関しては日本にはいなくて岐阜にいるということになっているようです。そんな笑満は、誕生三日目から485日間生活した乳幼児ホームまりあへ、渡米後始めて里帰りします。 乳幼児ホームまりあ 案内して頂いた方は、本当に熱心に私たちの話に耳を傾け、そして、ここで生活する子供たちのこともお話して下さいました。私たちがどのような思いで“まりあ”を訪れているかを十分理解していること。そして、温かく迎えてくれる家族が必要な子供たちに一日も早く里親を見つけてあげたいという親心がひしひしと伝わってきました。 初めての“まりあ”訪問を終えて、私達はアメリカへ帰る前にもう一度“まりあ”にお邪魔して「私たちが里親になれる子供がいたら…」と強くお願いするつもりでした。しかし反面、ちょっと不安な点もありました。それはホームにいる幼児の中には何らかのハンディキャップを持っている子が多数いると聞かされたことです。このお話を聞いたとき、正直言って私たちの心が揺らぎました。「もし養子となる子にハンディキャップがあったら…、その子を一生育てる自信は有るのか?」といった不安は運転していたクルマを道路わきに止めて再訪問をするかどうか思案するほどでした。しかし、私たちのそんな不安とは裏腹に、何か不思議な力にあと押しされるように二日後には“まりあ”再訪問となったのです。 2度目の訪問も、スタッフの方に案内していただき廊下からたくさんの赤ちゃんと出会いました。一般的に外部からの訪問者には赤ちゃんは抱かせてもらえません。赤ちゃんのプライバシーと健康管理のためです。それなのに妻は無理を承知で、「赤ちゃんを少しだけでも抱かしてもらえないか」と一生懸命頼んでいました。スタッフの方も妻の熱心さに負けたようです。「じゃぁ、ちょっと待っていて下さい。機嫌の良い子をみつくろってきますから…」と言って乳幼児室へ入って行きました。「みつくろって」というのもちょっと可笑しな表現ですが、数分後にとても愛想の良い女の子を連れてきてくれました。 2004年6月13日、当時生後4ヵ月、笑窪とクリクリの目が愛らしい笑満との初対面でした。
青木信哉 Aoki USA, Inc.代表 & 翻訳家 今までの連載は、www.aoki-usa.com で読むことができます。 |
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